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「多様な幸せ」を実現する政治へ

 10月27日の衆議院議員総選挙や、国会の風景が変わったことについて書こうと思っていましたが、地元と国会で立て込んでおり、タイミングを逸してしまいました。申し訳ありません。

 今回、新潟県内の5つの小選挙区すべてで立憲民主党の候補が勝利しました。全国的に見ても、与党は過半数割れ。野田佳彦代表が「『熟議と公開』を旨とする国会へ風景を変えていきたい」と述べた通り、確実に変化が起きています。

 早速、第216回臨時国会では、一般会計総額13兆9,000億円の補正予算案について、立憲民主党の提案を踏まえ、自民党・公明党が能登半島の被災地支援を充実させる修正案を可決しました。野党の修正提案が受け入れられたのは28年ぶりのことです。

 そして、1月24日から第217回通常国会が始まりました。1月28日の衆議院予算委員会理事懇談会では、2025年度予算案について、省庁ごとに内容を精査する「省庁別審査」を初めて行うことで合意。与野党逆転によって、国会のチェック機能が充実し、「熟議と公開」の政治が始まっています。

選択的夫婦別姓を今国会で!

 委員長の与野党の配分について、立憲民主党は常任委員長の割り当てを減らしてまで法務委員長のポストを獲得しました。なぜか。野田代表は、選択的夫婦別姓の審議が行われる法務委員会の委員長ポストをどうしても確保したかったことを明らかにしています。

 その結果、衆議院法務委員長には西村智奈美さんに。また、第一次夫婦別姓訴訟弁護団事務局長だった私を次の内閣(NC)の法務大臣に。長年先送りにされてきた選択的夫婦別姓を実現しようという野田代表の強い意志に、私も身が引き締まります。

石破総理への質問と国会での反応

 私は、第216回国会で会派を代表し、石破総理に質問しました(2024年12月4日)。
取り上げたテーマは、選択的夫婦別姓、同性婚、女性差別撤廃委員会からの勧告(国内人権機関、選択議定書etc)、訪問介護の基本報酬引下げ、再審法改正、取調べ改革、人質司法の解消、農業者の所得向上・米価の安定策、原子力発電所の再稼働です。
 なお代表質問のテーマは担当者で集まって会派として検討し割り振りします。人権問題等についてもしっかり取り組もうという会派の姿勢、心強いです。
 質疑の後、同じ会派だけではなく自民党も含め他の会派の議員からも「説得力があった」と声をかけていただきました。また、大臣席にいた三原じゅんこ大臣が頷きながら聞いてくださっていたとのこと。地元でも「感動した」とたびたびお声がけいただき、私自身、大変励まされました。

石破総理の姿勢と「多様な幸せ」

 しかし、私が国会で「個人の尊厳」や「個人の尊重」と発言するたびにヤジを飛ばす自民党議員は相変わらず存在します。残念なことに、かつては選択的夫婦別姓や同性婚に賛成していた石破総理も、総裁選後は持論を封じ、「多様な幸せ」の実現を妨げる自民党政治を続ける姿勢を見せています。

 果たして、これで「楽しい日本」「地方創生2.0」を実現できるのでしょうか。

 婚姻改姓を強いられ、自分が自分でなくなったように悲しむ人々。愛する人が同性であるがゆえに結婚を認められない人々。政治の役割は、多様な幸せを支えることです(憲法13条参照)。

 石破総理は「楽しい日本」と繰り返しますが、多様な幸せを認めない政治で、人々は楽しくなれるのでしょうか。まず政治が、多様な幸せを追求する基盤を整えるべきです。
 がんばります!!

(2025年1月30日 記)