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偏見と差別を根絶し、全ての個人が尊重される社会へ

偏見と差別を根絶し、全ての個人が尊重される社会へ
旧優生保護法補償法案成立

旧優生保護法のもと不妊手術を強制された原告の北三郎さん、この夏岸田総理(当時)から直接謝罪を受けた後、新潟にいらっしゃいました。
「よくここまで頑張られましたね」と社会を動かした素晴らしいご活動に敬意を表しました。しかし北さんは、「何十年も、気持ちが晴れません」とお辛そう。達成感のない、悲しみに満ちたお顔に、改めて不妊手術の苛酷さを思いました。

旧優生保護法をめぐり、不妊手術を強制された被害者本人らに新たな補償を行うための法案が、昨日10月8日の参議院本会議で全会一致で可決・成立しました。

差別がもたらした凄まじい人権侵害ですが、原告と弁護団の長年コツコツと最高裁判所まで闘い、判決を勝ち取ってくださらなければ、補償の仕組みは作れなかったことを、申し訳なく思います。
虎に翼が取り上げた原爆訴訟判決が言った、「政治の貧困」がここでもあります。

昨日参議院で全会一致で可決された決議にあるとおり、立法府は、「優生思想に基づく誤った施策を推進させたことについて、悔悟と反省の念を込めて深刻にその責任を認めるとともに、心から深く謝罪」しなければなりません。
さらに、この決意も重要です。

「優生思想に基づく偏見と差別を含めておよそ疾病や障害を有する方々に対するあらゆる偏見と差別を根絶し、全ての個人が疾病や障害の有無によって分け隔てられることなく尊厳が尊重される社会を実現すべく、全力を尽くすことをここに決意する」

私が昨年11月16日に参議院厚生労働委員会で取り上げた、知的障がいのある方の入所の事実上の条件として不妊手術が課されていた問題は、今なおこの社会で旧優生保護法の根底にある差別と偏見が過去のものになっていないことを浮き彫りにしました。

厚生労働省にも、問題意識を共有され、障がいのある方の出産、子育ての支援体制を打ち出しました。

過去と現在の差別、人権侵害を検証し反省するとともに、現在の困難を解消していくため、政治を動かしたいです。頑張ります。

(2024年10月9日記)