第211回通常国会を振り返って④
国会が若者たちの夢を砕く
6月9日、入管法改定案が参議院本会議で可決されました。
採決時に立ち上がる圧倒的多数の議員たちを見渡しながら、私は涙が止まりませんでした。
審議と並行して連日のように、野党国対ヒアリング等で ...
第211回通常国会を振り返って③
従業員の安全と差別防止を両立させる
旅館業法改正は、コロナ禍で従業員の感染を心配する現場の方々から、客の宿泊を一定の場合拒否できるよう新たな基準を求めたことに対応するものでした。
一方で、2003年にハンセン病の元患者の宿泊拒否 ...
第211回通常国会を振り返って②
行政は「介護する人」のことを考えているか
2000年に介護の社会化を目指す介護保険制度が導入されました。女性たちは性別役割分担から解き放たれ、介護を受ける人も自ら公的サービスを選択できると大きく期待されました。
しかし当初の期待 ...
第211回通常国会を振り返って①
はじめに—政治は何のために
第211回通常国会が終わりました。
政治は、何のためにあるのか。いつにもまして自問する毎日でした。
「誰ひとり取り残さない」。
私が選挙の時から掲げてきたこの言葉が、いっそう切実でした ...
理解増進すら後退させる国会でいいわけがない
LGBT理解増進法案が昨日6月13日衆議院本会議で可決され、参議院に送付されました。案名こそ「理解増進」とありますが、一般財団法人fair代表理事松岡宗嗣さんが指摘するように、悲しいことにもはや「理解抑制」法というべきものに成り下が ...